防犯カメラの録画機であるDVR(NVRやXVRとも呼ぶ)やIPカメラには
ほとんど全てといっていいほど、インターネットからのアクセス機能がついています。
外部からDVRに接続する設定方法には、
UPnP(ユニバーサルプラグアンドプレイ)やDDNSが代表格になるかと思います。
ですが本ブログでも何度か言っていますが、セキュリティが良くわからない場合には
UPnPは使用しない事をお勧めします。
楽天やYahoo!,Amazon等で販売されている中華DVRの場合には絶対に使用しないことを強くお勧めします。
(業務用以外の日本市場で販売されている民生用DVRはほぼ全て中華DVRです)
よくあるのが
「QRコードが表示されて、ここにアクセスして少し設定するだけで簡単アクセス!」
的なふれこみがされているものになります。
このUPnPはポートマッピングを行って、ルーターのNAT越えをしP2P通信をしたり、
中国にあるDNSサーバーにアクセスすることで通信を確立させます。
確かにネットワークがわからない方にとっては、特に何も設定をしなくても
インターネット経由(アプリ等)で簡単に見られるようになるので、
知らずしらずに利用している方は多いようです。
ですが、
「カメラの画像が誰でもみられるようになっていたり」、
「機器自体が容易に乗っ取られて、他サーバーを攻撃していた」
という事も多々発生しております。
なので、まだDDNSとルーターの組み合わせのほうが比較的安全なので、
外部からアクセスして映像を見たい方は
DDNSの設定をしてみてはいかがでしょうか?
(ルーターのポートフォワーディング設定もしっかり行いましょう!!)
ただ、DDNSはDVR設置されている箇所のIPアドレスとURLを紐づけるため
インターネット経由で誰でも、DVRまでアクセスが可能です。
なので、できればVPN経由でしかアクセスできないようにしましょう。
最近VPN付のルーターの価格が数千円で買えるようになってきたため
できればVPN機能付きのルーターを使い、VPNでアクセスする設定しましょう。
※VPNルータと言っても民生用(tp-link等)は脆弱性が指摘されているため100%安全というわけではありません
ただ、しないよりはだいぶマシです。
で、ここからが本題なのですが、タイトルにあるように
DDNSが自由に設定ができないDVRやIPカメラが売られている場合があります。
特に、アマゾンや楽天等で売られている格安モデルには、
DDNS欄によく知らない会社のドメインが指定されていて、
自分が使いたいDDNSサービス会社のドメインを指定できない場合があります。
つまり、使用できるDDNSサービス会社を限定されている場合です。
こういう場合お手上げかというと、そうでもありません。
バッファローやコレガ、エレコムなどがルーターという機器をだしておりますが
おそらくほぼ全てのご家庭で使用しているかと思います。
「えっ、使っていない!」
と思った方でも、ご家庭では無線LANを使用していれば、
それが”ルーター”になります。(AP機能だけのものもありますが、その場合親ルーターがどこかにあるはず)
そのルーターに、DDNS機能が搭載されている機種が多くあります。
「ルーターのDDNS設定の箇所にDDNSサービス会社から指定されたご自分のURL、ユーザー名、パスワードを設定する」
だけでルーターが一定時間毎に自分のグローバルIPをDDNSサービス会社のDNSに通知するので、
DDNSアドレスにアクセスするだけで、そのルーターのあるネットワークにアクセスできるようになります。
(ルーターにDVRへのポートフォワーディング設定もしないと外部からは映像を見られません!)
これで、せっかく買ったIPカメラやDVRでDDNSが使えなくても、
ルーターのDDNS機能を使うことで外部から見る事ができるようになります。