学生の基礎学力向上のために

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現在、大学入学者に占める推薦入学での入学者が文科省が定める上限約50%にまでせまっています。
単純計算だと、一般入試(筆記試験)での入学者は全大学生の半分しかいないことになる。
なので、一昔前と比べ生徒の大学入学へ向けての対策・勉強の仕方は変わってきていて、
中学受験で大学付属への入学を目指す子、
指定校推薦、AO入試などの推薦入学を狙う子、
など、いかに大学入試で一般入試を受けないで入るかのほうが重要になっている風潮を感じます
もちろん、国立大学入学を目指して昔ながらに大学受験勉強をがんばる子はいるが、減ってきているのは事実。
特に首都圏では減少している。
果たして、これは将来を担う子供達にとっていいことなのだろうか?
ひいては、その学生達を採用しなければならない企業側にとっては、
優秀人材の減少・採用難という将来のリスクを高めている事につながってはいないだろうか?
私の会社でも驚いたのが、講師の試験を受けに来る有名大学の学生にテストをさせると、
算数及び中学数学が100点満点中0~10点くらいだったり、
中学英語が読めないとか。。。
などのひどい学生をよく目にします。
もちろんそのような学生は採用しませんが、その分採用する学生に会うまでのコストが上がっています。
今はなんとかその費用を企業側で負担し我慢していますが、いつかは授業料に添加せざるを得なくなる可能性があります。
これは、社会が学生に楽をさせた結果、その負担が結局はお客様(利用者)に降りかかって来るという1例です。
大学もビジネスという風潮の中で、今の入試の現状を変えることは難しいでしょう。
実際に有名大学付属高校・中学・小学校の乱立で青田買いに拍車がかかっている現実からもそれは伺えます。
高校の数学等を教えられる教員が不足して、予備校から数学講師を呼んで授業しなければならない状態の有名大学付属校があります。その状態に関わらず定員を増やしている事からも、教育の質よりも経営を重視せねばならない事情があるのでしょう。
ならば、
解決策として、
企業(特に有名企業)が入社試験のときに基礎学力試験の必須化をすればいいのではないでしょうか?
現在、SPIが行われていますが、企業によって基準がばらばらです。
就活開始時期について話すくらいなら、
学生の質を上げるための議論のほうが建設的だと思う。
そうすれば大学も就職率を上げるために重い腰を上げるだろうし、入試に関係なくても勉強する学生が増えるのではないだろうか?
これが今の日本で最も迅速かつ現実的方法な気がする。

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