2013年上期の中国向け輸出が日本は前年度1位から3位へと陥落しました。
ちなみに1位は韓国、2位は台湾、4位はUSA。
このままのペースだと、おそらく通期(1年間)でも3位になる可能性が高いでしょう。
これは1980年頃から、ずっと1位だった座から初めて転落することを意味します。
さぁ、資源がなく輸出に頼らざるを得ない日本、いよいよ構造転換を無理にでも迫られそうな事態が少しづつ出てきましたね!
ちなみに中国からの輸入は今年も大幅増加しています。
これの一番の要因は中国へ進出している日系企業が現地化を進めていることが一番大きく、次に中国景気悪化に伴う建機などの需要が減ったことがあります。
ここで注目するべきなのは「現地化」
つまり部品などを日本から輸入して、中国で組み立てるということをしていたのを
部品調達も中国で行う、
もしくはより廉価な韓国製、台湾製を使用するという方向へシフトしたのです。
昨今よく言われる為替リスクをさけたものだから大丈夫という人もいるかもしれませんが、
一番問題はそれよりも、他国製品で問題なくまかなえるほど他国も技術力を上げてきているということ。
また、情報流出を恐れて、現地で基幹部品を作るのをかたくなに避けてきた日本企業も、コスト面で必要に迫られ中国内で製造を開始するところが増えてきたこと。
だと思います。
こうなるとどうなるの?
日本の貿易赤字は常態化していきます。
つまり、日本の富は海外へ流出し続けます。
そして、雇用の吸収力が最も大きい国内製造業がより減少しますので、雇用に対する対策もより必要になるでしょう。
これに対して、企業が海外で稼いだ金を日本へ戻すようにさせればいいとお気楽に言っている方がいますが、
現状、ほとんどの企業が海外留保しており、日本へは必要分しか送金していません。
当たり前ですね。
だって戻せば税金がとられてしまうのですから、わざわざ税金を払うために戻したりはしません。
じゃあ、どうすればいいの?
よく言われるイノベーション??
イノベーションは大変重要で、これは最も注目していくべきものですが、
僕的には「商売上手になること(マーケティング)」
だと思います。
日本で最初に生まれたような技術やサービスでも、いつもその後の企業にシェアをとられ先行者利益はあったのか?
というような事象をよく見受けます。
過剰品質や変なこだわりを捨てた、スピーディな展開がより重要になると思います。
そのような企業体質になるには「解雇規制の緩和による競争、及び雇用の流動化」がより必要になると思いますが
、この反発が多い政策を日本の政治家が行えるの?
と思いますが、やるしかないという状況になっていくでしょう。
だったら、早いうちから手を打つべきだと私は思います。